2023/12/15 11:23


エチオピア発祥のコーヒーがイエメンに伝えられたのは6世紀頃(諸説あり)と言われており、13世紀にはイエメンでコーヒーが飲まれていたようです。
その後、長い年月をかけてイエメンでのコーヒーの木の栽培が広がっていきました。イエメンとエチオピアのコーヒーがモカコーヒーと呼ばれるようになったのは、イエメンのモカ港からコーヒー豆が輸出されるようになった為ですが、エチオピアのコーヒーとイエメンのコーヒーではその味わいにかなり大きな違いがあります。
今でこそ、スペシャルティコーヒーという産地や品種を特定したコーヒー豆が流通するようになりましたが、嘗てはコーヒー豆に対する扱いがもっといい加減だったのが一つの理由に挙げられます。

モカ港から多くのコーヒーの木が輸出されていく中で、コーヒーは世界中に広がって行きました。そういう意味に於いて、イエメンはコーヒーの原点とも言える国です。

また、コーヒーの品種は品種改良されていない為非常に個性的な味わいとなり、また精製方法もナチュラル製法である上、この国の独特な環境によって育まれる、いわゆるモカフレーバーは他には見られない熟した果実やワインのような特徴的な味わいとなっています。

・主な生産地域
バニマタール、ヤーフェ、ハイマー、ハラズ